この記事の想定読者
- 技術士二次試験(建設部門)に挑戦中、または挑戦を考えている技術者
- 特に、一度不合格を経験した人
技術士二次試験の合格体験記は、世の中にたくさんあります。でも、落ちた人間が「次にどう動いたか」を書いた記事は、意外と少ない。私は昨年、技術士二次試験(建設部門)に挑んで、不合格でした。今年が2回目の挑戦です。
この記事は、合格者の余裕ある回想ではありません。今まさに渦中にいる受験生の、リアルな記録です。同じように一度悔しい思いをした人、これから挑む人の参考になればと思って書いています。
必須はA判定。それでも落ちた
昨年の結果から正直に書きます。必須科目(問題Ⅰ)はA判定でした。手応えもあり、ここは戦えると感じた部分です。しかし、合否を分けたのは選択科目でした。
必須A、選択B。総合では不合格。
A判定を取れる力はある。でも、もう一歩が届かない。この「あと一歩で落ちる」という結果は、まったく歯が立たずに落ちるより、ある意味こたえます。実力がないわけではない。だからこそ、何を変えれば届くのかを冷静に見極めなければなりませんでした。
何が足りなかったのか――2つの壁
壁①:問題Ⅱ、専門分野の「幅」
一番つまずいたのは問題Ⅱの専門分野です。受験科目から、ある程度「出そうな分野」は予想できます。けれど、その範囲がとにかく広い。予想の外から問われたとき、自分の知識不足を痛感しました。
必須科目は問題の型がある程度決まっているのに対し、専門分野は守備範囲の広さそのものが問われる。ここを埋めるのは、一夜漬けでは効かない地道な積み上げが要ると感じました。
壁②:書き続ける「体力」
そしてもう一つ、試験当日に痛感したのが物理的な問題でした。手書きで論文を書き続けた結果、午後には手が腱鞘炎のようになってしまったのです。
頭では書けても、手がついてこない。これは完全に練習不足でした。技術士二次は、知識だけでなく「制限時間内に手で書ききる」という、極めてアナログな体力勝負でもある。この事実を、身をもって思い知らされました。
独学の本当の限界――分析に時間が溶けていく
一人で勉強していて、これは独学では厳しいかもしれない、と感じた瞬間があります。それは、指針を示してくれる人がいないことでした。
何を、どこまで、どう勉強すればいいのか。それを自分で探すところから始めなければならない。私の場合、この「分析」に勉強時間の大部分を浪費してしまいました。本来は手を動かして書く練習に充てるべき時間が、「何を勉強すべきか調べる」ことに溶けていく。独学の一番の落とし穴は、ここにあると思います。
独学の限界とは、知識が足りないことではありません。正しい方向を指し示してくれる存在がいないまま、手探りで時間を浪費してしまうことです。
今年、やり方を変えた
2回目の今年、私は戦略を大きく変えました。ポイントは2つです。
① 分析は終えた。今年は「書く」に全振りする
昨年の挑戦で、出題分野の分析はある程度終わっています。だから今年は、情報収集は最新情報を補う程度にとどめ、実際に書く練習に時間を集中させます。手が腱鞘炎になった反省を、今度こそ練習量で埋める。分析に溶けていた時間を、すべて実戦に回す方針です。
② 通信講座で「指針」を手に入れた
独学の限界――指針のなさ――を埋めるため、今年は技術士の通信講座を利用しました。重要キーワードの押さえ方や、論文の構成の組み立て方を体系的に学べたことで、手探りだった去年とは手応えが違います。確実に力がついていると感じています。
もちろん、独学で合格する人もいます。ただ、私のように「分析に時間を浪費してしまうタイプ」には、最初から指針を示してくれる存在が、時間という最も貴重な資源を守ってくれました。
【ここに技術士通信講座の紹介を配置予定】実際に利用した講座について、論文構成・キーワード対策で役立った点を体験ベースで紹介し、提携後にリンクを差し込む。
それでも、なぜ技術士なのか
ここまで苦労して、なぜ技術士を目指すのか。この業界で前を向いて歩いていると、技術士という資格がどうしても視野に入ってくるからです。建設業界の最高峰の資格。実際に持っている方から、「人生が変わる」と言われました。
自分の価値を高め、さらに上の景色を見たい。その一心で、今年もう一度挑みます。もし今、同じように一度落ちて悔しい思いをしている人がいたら、一緒に前を向きましょう。あと一歩のところまで来ているなら、その一歩は必ず届く距離にあるはずです。
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